6つの主要ブロックチェーン上で構築されたdappsの総トランザクション量は、Q3で約2,200億円を記録しましたが、Q2に比べ40%の低下をみせました。
Q3では、新規dappsの数は150件以内に留まり、2019前半期の月平均を下回りました。(2019年上半期 1H: 新規dapps164.6件/月)
全ブロックチェーンにおけるdappユーザーのアクティビティも、大幅に減少しました。ーQ3に一回以上dappsを利用したユーザーは、Q2の総dappユーザーの36%でした。
Q3に最も成長をみせたのは、DeFi分野でした。ー今期の金融サービスdappsにおいて約550億円を超える額が記録され、そのうちEthereumのDeFi dappsが金融セクターにおける合計出来高ボリュームの88%を占めました。
Q3におけるdappsへの新規ユーザーアクセスは500,000+を記録しました。138,000 (27.6%)を超える新規ユーザーらが金融サービスによって、そして170,000 (34%)を超える新規ユーザーらがギャンブルdappsによって市場に足を踏み入れました。
dappsの使用がみられませんでした。ーQ2、Q3両半期において約80,000人のETHホルダーがdappsを利用しました。しかし、DeFiの波がEthereum dappsユーザー数の成長に大きく寄与し、一四半期で310,000人を超える新規dappsユーザーを取り込むことに成功しました。
132,000人を超えるユーザーが金融(DeFi)カテゴリーのdappsを利用し、カテゴリー比最高人数を記録しました。同時に、DeFi dappsは、Q3におけるEthereum Dappsの出来高のうち58% (2,275,000ETH超)もの額に寄与しました。
他ブロックチェーンに比べ、Ethereum dappsのパフォーマンスは安定しています。アクティブユーザー数や合計トランザクション・出来高は、Q2から比べてQ3でも大きな変動は見せませんでした。
メインネットアカウントとEOSの新規dappsユーザーの総数は、Q3におけるトップdapp中心型ブロックチェーン(Ethereum/TRON/EOS)の中で最も遅い成長をみせました。ーQ3では約220,000の新規EOSアカウントが生成され、80,000人ものEOSホルダーがdappsを使い始めました。
しかし、EOSは全てのブロックチェーンの中で最も高いユーザー維持率を見せ、既存のEOSdappsユーザーの40%はQ3でもアクティブユーザーとしての活躍をみせました。(全体比較: Ethereum 5%、TRON 15%)
Q3において、TRONは500,000人ものユーザーを追加でメインネットに流入しました。ー2017年以降ローンチされたブロックチェーンプラットフォームの最大手として、370万を超えるアドレス数を誇っています。
Dapps構築用ブロックチェーンとして、TRONはEthereumに続いて二番目に人気を集めています。
TRON dappsの多くは、ギャンブルdappsで占められています。ーその他のブロックチェーンと比較して、やや多様性に欠けていることがわかります。